フライヤーの煤(すす)

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トラックの中でフライヤーを使用していて、1年あまりで燃焼室に煤がついた。
ノズルを小さくしたが、半年後にまた煤がついた。
燃焼室内の炎の色は赤い。ガスはLPG。

このような、ご質問がありました。
少し考えてみましょう。

数ヶ月でどのぐらいの時間使用しているかは、わかりませんが、
煤がつきはじめるまでの期間を考えると、
機器の初期の状態はあまり問題がないと思われます。
燃焼室内の炎が赤くなってくるということは、
ガスに対して酸素が不足しているということになります。
これは、吸気と排気のどちらも考える必要があります。
特に燃焼室から排気筒を通って排気させる機器は排気筒の汚れによって、
空気の流れが妨げられると、酸素不足となり炎は赤くなります。
新品の時から煤がつくまでの期間が、1年あまりで、
ノズルを小さくしてから煤がつくまでの期間が半年ほどとのことです。
ノズルの問題よりは、給排気に問題があるとも考えられます。
使用環境に関しては、トラックの中としかわかりませんが、
給排気に関しては、フライヤーを使う場所の吸排気は、取れているでしょうか?
置き場所によっては、点火の直後は酸素が足りていても、
しばらく燃焼している内に酸素が不足することも考えられます。

次に、使用する場所の冷暖房です。
エアコンの吹き出し口と、フライヤーの排気筒が近い場合には、
フライヤーの排気筒に冷気が入る可能性があります。
特にスポットエアコン(象の鼻みたいな局所的エアコン)は、
排気筒に向けてしまうと、煤の発生の原因になります。

また、トラックで移動するということですので、機械は振動するでしょう。
小さな汚れがあっても、振動により汚れが移動して
空気の流れの邪魔をすることも考えられます。
メインバーナーの吸気口は大きいのですが、種火の吸気口は小さいものです。
少しの汚れであっても、酸素不足の原因となります。

移動時に油は、どうされているでしょう。
油が、排気筒から侵入した場合には、中で高温になって、
煤の発生の原因を作るかもしれません。
また、種火やメインバーナーの空気取り入れ口を汚しているかもしれません。

また、LPGを使っているとのことですがボンベから機器へ接続も確認してください。
ボンベから減圧弁を使ってホース等で接続していると思いますが、
減圧弁が不良になって、高い圧力でガスが供給される場合も赤火になります。
減圧弁を二重化したり、圧力計をつけて使っている人もいます。


煤が発生するまでの期間から考えると、原因は上記のあたりではないかと思います。

まずは、ついた煤をきれいに取り除くこと。
浸管の内部、排気筒、排気筒出口の清掃が必要です。
次に、メインバーナー、パイロットバーナー(種火)の清掃。
煤がバーナー内にも侵入している可能性があります。

きれいになったら、一度燃焼させてみる。
できるだけ、吸排気の環境のいい場所で燃焼させてみましょう。
この状態で正常燃焼するようであれば、機器自体の問題ではないことになります。
もし正常に燃焼しない場合は、ガスの一次圧力の確認が必要です。
機器の吸気はガスの圧力に依存しているので圧力は適正範囲内にする必要があります。

さらに、ガスの一次圧力が正常であっても、火が赤くなる場合には、
機器自体の問題ということになります。
再度、汚れているところはないか内部で煤や油が燃えてないか確認します。
それらの原因がない場合は、赤火がパイロットバーナーなのか、
メインバーナーなのか確認します。
種火を使わない機器は、メインバーナーのみとなります。

種火で赤火となる場合は、ノズル径が大きすぎるか、パイロットバーナー部の
空気取り入れ口が狭くなっているか、パイロットバーナーが変形している可能性があります。
種火だけで燃焼させて最初は青い炎なのに少し時間が経つと赤くなる場合は、
パイロットバーナーの接合部に不具合が起きて、熱で開いていることが多くあります。
このあたりを解消すれば、おさまるでしょう。

メインバーナーで赤火になる場合は、メインバーナーノズル径の確認、
メインバーナーの汚れの再度の確認、ガバナを使っている機器は二次圧力の確認などが必要になります。
ガバナも振動には弱いので、二次圧力が狂っている可能性もあります。
ガバナを使っている機器や、ガバナもついた複合弁を使っている機器は、
移動には向いていないでしょう。
狂っている場合には、調整して適性な圧力に戻してから、少量のネジロックなどを使えば、
多少は狂いにくくなると思います。
この時に気圧調整口(小さな穴)をつぶさないように注意が必要です。
キャップにも穴かふくらみがあるのでつぶさないようにしてください。
二次圧を調整してもメインバーナーが赤火となる場合は、メインバーナーの
内部の面積が狭くなっているか炎口が開いている可能性があります。
この場合は、メインバーナーの交換も考えてください。


以上、使用状況を考えながらの回答です。
どのようなフライヤーをお使いかわからないのですが、
基本的には移動しながら使える機器は少ないと思います。
振動は場合によっては、槽の割れを誘発する可能性もあります。
固定された場所で使う場合とは違った部分も考える必要があります。


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