配線の接続と絶縁の基礎

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配線の接続と絶縁の基礎



器具の外の場合 コンセントから、機械器具までの間で、誤ってコードを切断してしまう場合があります。
よくあるのは、器具を壁などに押し付ることで、常に曲がっているところが押されて、
最後には、内部で配線が切れてしまうものです。

ウォーマonカウンター
よくあるのは、上記のようにテーブル、またはカウンター上に器具を置く場合です。
器具の操作や、器具への物の出し入れなどの場合に器具は少しづつ動いてしまいます。
ウォーマonカウンター破線
上の絵の赤い部分に無理がかかり、何年かすれば、
配線が内部で切れてしまうことは、よくあります。

こんな場合には、応急的には配線の補修で機械を動かすことはできます。
プラグが、一帯型のものでないなら、切れている部分までを切って、
つないでやれば、そのまま使っても問題ありません。

配線接続

《コードの接続時の注意点》
機器の接続に関して、コンセント以降に関しては、
あまり、規制はありませんが基本的なことは押さえておきましょう。
特に、修理をする人にとっては、押さえる必要のあるポイントです。

1.コードは露出部分で途中接続はしない。
2.配線の抵抗を大きくしない。
3.十分な絶縁措置をする。



電気設備技術基準より
コード相互を接続するには、コード接続器(コードコネクタ等)を使用する。
コードコネクタ
コードコネクタは、プラグのオスとメスです。
コードの延長の必要のある場合には、これを使用してください。
電気容量の足りないものは、使用してはいけません。

《接続の条件》
1.電線の電気抵抗を増加させないこと。
2.電線の強さを20%以上減少させないこと。
3.スリーブまたは、コネクタを使用して接続する場合の他は、
 接続部は、必ずろう付けすること。
4.アルミニウム電線と銅電線など異なる金属導体を接続する場合は、
 接続部分に電気的腐食が生じないようにすること。

ビニールテープの絶縁被膜
テープを半幅以上重ねて2回以上巻く(4層以上)。

厨房機器としての基準は見かけませんが電機製品であるので、
電気用品技術基準に準じていれば、問題はないと思われます。



コードの補修の場合に、プラグ側、または機械側で切れ掛かっているなら、
上記の処置で終わらせてしまえばいいのですが、中央付近などでしたら、
長さが足りないということにもなりかねません。
応急的な処置をする場合には、上の条件を十分に考慮して、
早めに、きちんとした処理をすませましょう。

《ネズミによる断線》
機械の外に出ている、太い線をネズミがかじることは少ないのですが、
例えば、コードの上に食べ物の汁などが落ちると、
ネズミがコードをかじる場合があります。
また、ネズミの通路の上にある線は、よくかじられています。
太い線を、かじったり、噛み切ったりしている場合は、
ネズミにとっても、そうしたい理由があったはずですので、
配線を取り替えても、同じところを通していたのでは、
再度、かじられてしまう場合が、ほとんどです。
配線を、まとめたり 上から食べ物が落ちないように工夫しましょう。
何本かの配線をまとめて太くしてしまえば、かじられることは少なくなります。

また、スパイラルチューブなどで配線保護をする方法もあります。
いろいろな対策を講じても、ダメな場合には、妨鼠スパイラルチューブもあります。

妨鼠スパイラルチューブ
修理をする人でしたら、1セット持っておけばいいかもしれません。
値段は、高いのですが50mもあれば、かなりの期間使えます。

また、『ESCO』あたりのカタログには、ネズミよけテープなども掲載されています。
2回も同じ被害に遭う場合には、同じことをしても無駄ですので、
新しい対策を考えて臨みましょう。



《機械内の配線の接続と補修に関して》

機械内に関しては、機械の外に出ているコードより基準がないような気がします。
ただし、PSEなどのマークがついた機械に関しては、配線や、
配線の取り回しも含めてPSEを所得していますので、
原則は、元の通りに戻すことを考えて作業をしてください。
よく結束バンドなどを切って作業をした後で、
配線をまとめていない例がありますが、
まとめなくていいものなら、新品も まとめていないはずです。
抜け防止、干渉防止、接触防止など あらゆる意味を考えましょう。
修理後の思いもよらない不具合は、こんなところから出るものです。

機械内の配線については、機械の外のコードに比べると、
配線が細くなりやすい特長があります。
そのため、圧着端子を使ったのでは、そこで抵抗が出る可能性もあるのですが、
閉塞端子などで、圧着されている機械が多くあるように思われます。

機械内の配線は、そのほとんどが より線です。
単線の場合と違って、配線の一部が切れかかっても電気は通しますが、
そこで、抵抗が大きくなってしまいます。

より線01
正常な状態
より線02
端が切れた状態

テスターで計測しても上下2本の線の抵抗値は、ほとんど変わらないでしょうが、
流れる電流値によっては、長く使っている間に不具合が出る場合があります。

圧着で接続する場合には、特に注意が必要です。

閉塞端子01
よく使われる、閉塞端子で注意点を考えてみましょう。

閉塞端子02
配線に対する端子の大きさは必ず規定のものを使用します。
また、配線の被膜を剥く時に中野配線を切ったり傷つけたりしないようにします。
被膜を剥くのに使っていい工具は、ワイヤーストリッパーか、ナイフです。
ニッパーは、配線を切るための道具ですので、勧められません。
配線を剥く長さも考えましょう。絵の下の部分にまで配線が出てきていないと
剥いた長さが短すぎるということです。
また、長く剥きすぎると、絶縁に支障があります。
端子に配線が間単に入るような場合には、端子が大きすぎます。
圧着に使用する圧着ペンチですが、裸端子用のもので圧着すると、
圧着端子の絶縁被膜が破れてしまう場合があります。
必ず、用途に合った圧着ペンチを正しい大きさのところで使いましょう。

絶縁閉端子用圧着ペンチ
絶縁閉端子用の圧着ペンチは、このように先が丸くなっていて、
端子の絶縁被膜を傷つけない構造になっています。

閉塞端子05
端子の中央付近をペンチで圧着すれば、圧着できます。

このままで終わっても問題はないのですが、水が入りそうな場所の場合には、
端子にシリコンを流し込んでおくと、絶縁対策になります。

閉塞端子03

次に、配線の強さという点ですが、やはり接続部で配意線は弱くなります。
一本の線の時と同様にするには、手前で結束するしかありません。
閉塞端子04
もし、配線の片側を引っぱられても、接続部で泣き別れにならないように
処理しておきましょう。完全に泣き分かれになれば事故もないのですが、
中途半端にくっついたままだと、配線や近くの部材が熱をもって、
最終的には焼けてしまう場合もあります。
配線の接続は、簡単に考えないようにしましょう。



ちなみに、私の場合は、より線の接続時には、ほとんど半田を併用します。
過去に何度か圧着端子による接続や接触不良の例を見ていますので、
なるべく、圧着のみで接続はしないようにしています。
大き目のヒーターなどを使用した機種では、思いがけないところが
焼けて、通電しなくなったり、漏電したりしています。
絶縁の問題のみでは解決できない点がありそうです。

絶縁に関しては、厨房機器は水をよく使うため、
やはり気を使うべきところです。

絶縁用の部材としては、熱収縮チューブや、自己融着テープなど
様々なものがあります。
特に機械内の途中で配線を接続した場合には、いろいろなケースを
考えて、絶縁処理をしましょう。



機械内の細い配線や、ガス器具の圧電コードの配線については、
「つながってさえいればいい。」って感じで接続している例を多く見かけます。
修理後の試運転時には問題なく動作したとしても、
使っているうちに、不調となるのは、このような部分が原因しています。
圧電コックを変えてから、火がつく確率が少し下がったなどの場合は、
接続時にどこかの絶縁不良によって、使用中にリークが
多くなってきて、圧電ロッドに飛ばなくなってきたことがほとんどです。
修理した人が、もう少しだけ気を使っていれば、
呼ばれなかった現場も相当数あります。

電気の配線も同じで、特に細い配線ほど元々、抵抗が大きいことを
わからずに作業をしている例を見かけます。
ICなどが多く使われはじめたため、わかりにくくなった回路に関しては、
わかっている部分を完全にしておかないと、さらに、わからなくなります。
極端な例では、修理時に温度センサーの締付け不良で、
コントローラーまで、疑われた例も聞いたことがあります。
ひとつひとつを、きちんとしておけば、何のこともない修理ですが。。。



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この記事は、一般的な例に基づいて記述していますが、
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