温度制御 ベローズ式(膨張式)

PR


温度制御 ベローズ式(膨張式)

器具の制御の自動化に、温度制御があります。
電気の接点の制御や、ガスの弁の制御など、
いろいろな方法がありますが、最初は基本的なものから。

サーモスタット(温度制御)で昔から使われているのが、
この方式です。
今では、電子制御も増えてきましたが、
固定の電力を用いないガス器具や、
小型の冷蔵庫など、今でも多く使われています。
ベローズ
シールドベローズとも言われます。
伸び縮みする管だと思ってください。

ベローズ式サーモスタット

ロバートショーサーモスタット



 PR 


厨房用語
厨房で使われる用語を50音順に並べています。
厨房で使われる用語集



《ブログ内リンク》
ブログTOP
記事の目次
厨房用語
ブログパーツ


Google
 

『kitchen23.blog85.fc2.com』 チェックを入れれば、ブログ内検索ができます。

《注意》
器具の取扱い、メンテナンス、修理に関しては自己責任で行ってください。
この記事は、一般的な例に基づいて記述していますが、
個々の機械に関するものではありません。
記事の利用でいかなる不利益があっても、管理者は一切の責任を負いません。



ベローズは、伸び縮みする管で、
そこから、キャピラリーチューブという、細い管が出ています。
その先には、感温部があります。
感温部に至るまでの、キャピラリーチューブの長さや、
材質は、制御するものにより、いろいろあります。
感温部から、キャピラリーチューブの中には、
熱により膨張する気体などが入っています。
感温部に熱が当たって、中の物が膨張すると、
キャピラリーチューブを通って、
ベローズを伸ばすことで、接点や、弁を押します。

ベローズ式の動作を図に示します。
電気の接点で示したほうが、わかりやすいので、
簡略化して、図にしました。

ベローズ図2

ベローズ式のサーモスタットです。
電気の接点は、A B C の3つがあるものと考えてください。

A接点から、B接点または、C接点に電気を流す制御とします。
温度が上がって、ベローズが伸びている場合が上の図です。
この場合は、A接点から、B接点に電気が流れます。
温度が下がって、ベローズが縮むと、バネにより
接点が押されて、A接点から、C接点に向けて、
電気が流れるようになります。

支点になる位置を変えるか、
支点を中央に待ってきて、途中で設定ダイヤルを、
置く事によって、接点の切り替わる位置を変えられる
タイプのものが、温度制御用として使われます。

キャピラリーから、ベローズ管までの写真
全体図ベローズ

左上にあるのが、ベローズです。
右の先端が、感温部となります。

ベローズ

ベローズの拡大写真です。
この ひだひだの部分が伸びます。
温度が下がると、縮んで元の長さに戻ります。

感温部

感温部です。
この部分が、熱せられることで、ベローズが、
伸び縮みします。



ベローズ式のサーモスタットには、それぞれ使用可能な
温度帯があります。
例えば、冷蔵庫などでしたら、適用温度は、
-5℃~5℃あたりで、
温度が上がると機械に通電させるので、
上の図の、AーBの接点を使用します。
ウォーマーなどでしたら、適用温度は、
50℃~100℃ぐらいです。
温度が下がった場合に、ヒーターに通電するので、
図のAーCの接点を使用します。

ガス器具などの場合は、直接バルブを開け閉めします。
ガスフライヤーや、ガスレンジなどで広く使われています。

ベローズ式の欠点は、万一 キャピラリーチューブが
切断したり、どこかにピンホールが開いたりした場合は、
ベローズが伸びることができないので、
接点が入りっぱなしになったり、
弁が開きっぱなしになる点です。
ガスフライヤーの場合などは、
温度が上がっても、加熱を続けてしまいます。
そのため、最近ではサーモスタットが、
制御できなくなり、一定以上に温度が上がった場合に、
強制的に加熱を止める安全装置がついています。
この安全装置も、ベローズ式のものが多く使われます。
また、ICなどで制御する機械の場合にも、
万一、基板が悪くなった場合に備えて、
安全装置は、機械的なベローズ式を
使っていることが多くあります。
また、万一の液漏れやキャピラリーの切断時には、
接点を開いたり、バルブを閉める方向に動くように
作られたベローズ式のサーモスタットもあります。
この機能は、「フェールセーフ」と呼ばれます。

油や、水など液体の制御にも多く使われるため、
油槽や水槽に感温部を差し込む場合も多くあります。
水漏れしないように、油槽や水槽に差し込むために、
キャピラリーを挟みこむフィッティングを、
スタフィンボックスや、スタフィングボックスと言います。
コンプレッション・フィッティングとも呼ばれる場合があります。

交換時の注意点
通常の修理の場合は、純正で使われているもので、
交換すれば、あまり問題は、ありません。
代替品を利用する場合は、温度帯や接点容量などに注意が必要です。
温度の補正ができるタイプでは、交換後に、
動作確認と温度補正をしたほうがいいようです。
フライヤーなどの場合は、感温部の高さによっては、
調理で利用する場所との油の温度に差が出る場合があります。
感温部があまりに汚れている場合は、
正確な温度を拾わない場合があります。
フライヤーの場合、酸化した油で補正をすると、
新しい油になった場合に狂いが出るので、注意が必要です。

キャピラリーチューブは、サーモスタットの機種ごとに、
最小曲げ半径が定められています。
それ以下の半径で曲げてしまうと正確な温度制御ができません。
サーモスタットの取り付けネジは、
太さや、長さが定められているものが多くあります。
あまりに長いネジを使うと、
本体内部の構造に悪影響を与えてしまう場合があります。

テーマ : 業務用厨房
ジャンル : 就職・お仕事

コメントの投稿

非公開コメント

大変解りやすかったです!!!v-7
PR

ページランキング
カテゴリー
最近の記事
プロフィール

ドリー

Author:ドリー
1級厨房設備施工技能士
2級厨房設備士

ブログ内検索
プライバシーポリシー
「当サイトでは、第三者配信による広告サービスを利用しています。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 (氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に 使用されないようにする方法については、ここをクリックしてください。」

Google の広告およびコンテンツ ネットワークに関するプライバシー ポリシー

リンク