ガスの基礎的なお話 種類など

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ガスの基礎的なお話 種類など

熱源として供給されるガスには、種類があります。
また、それぞれ特性があるため器具を使用する場合に、
指定されたガス種以外で使用することは危険です。
この業界に関る人なら、「当たり前だろう!」と、
言われそうな話ですが、笑えない実例をひとつ。

かなり以前の話になりますが、ガスフライヤーが、
途中消火するとの連絡で修理に向かいました。
行ってみると、新築のお店でしたが、
フライヤーは中古のものを買ったとのことです。
排気筒の周辺の壁には、煤がついていたため、
排気のつまりかと考えつつ、フロントパネルを開くと、
煤がヒートパイプ全体についています。
もしや!と、種火を点火させてみると通常の3倍以上の火足で、
種火が燃えます。当然、先は赤火になっています。

この店には、LPガスが供給されていましたが、
中古で買ったガスフライヤーは、都市ガス用のものでした。
その場では、使用をあきらめてもらいましたが、
前日、夜 器具を使用したと聞いて、
事故に至らなくて良かった。と感じたものです。
LPガスの器具の場合でしたら、ガスの供給圧力は、
都市ガスより高めになっています。
また、LPガスは発熱量も大きいため、
器具のノズルは同じ発熱量のガス器具では、
最も小さく造られています。
逆に、都市ガスの仕様の機種は、ノズルが大きいわけですし、
燃焼に必要な空気量も少ないので、
都市ガス用の器具にLPガスを接続して燃焼させると、
設定以上の火力になりますし、空気不足で不完全燃焼を起こし、
煤の発生や、一酸化炭素の発生といった事態が考えられます。

フライヤーの場合でしたら、必要以上にヒートパイプや、
油槽に熱が加わりますので、最悪の場合は、槽の割れや、
油温の上昇からの油火災も考えられます。
この店で使われていたガスフライヤーは、中古ということで、
ガス器具の名板も読み取れない状態でしたが、
何か事故に至っていた場合には、器具を販売した業者や、
器具を接続した業者も何らかの責任を問われることでしょう。

修理に関る人でも、ガスの基礎的な知識は必要です。
特に修理においては、
いろいろな基準を知っておくことが必要となります。

ガス漏れ
ガス器具の修理をした後には、必ずガス漏れがないか、
確認することが必要です。
泡などを使って、検査をすることが多いと思いますが、
本来は、マノメーターを使って検査するのがいいでしょう。

マノメーター


なぜ、マノメーターを利用するほうが望ましいかというと、
ガス器具の通常のガスの供給圧力は、高くないため、
泡を吹きつけて確認したのでは、基準を満たせないからです。
業務用ガス器具の出荷時のガス漏れに対する基準は、
メーカーごと、機種ごとに違っていますが、
日本厨房工業会の検査時の基準は、
480mmH2Oの圧力をかけて、1分間で10mmH2O以内です。

通常の供給されるガスでは、最もガス圧が高いLPガスでも、
280mmH2Oですから、供給されるガス圧で、
計測したのでは、基準を満たさないことになってしまいます。

今は、Pa(パスカル)での表記が必要です。
1mmH2O = 約9.8Pa です。

ガス種 最高圧標準圧 最低圧
LP330 280 200
13A250200100


上の表が、LPG13Aの場合の一般的な供給圧力です。
メーカーが器具を作る場合には、標準圧で考えて、
器具を作っています。
そのため、ガバナを使用していない機種では、
圧力が高い場合や、低い場合には、
燃焼の状態が変わる場合があります。

ガスで使われる単位

☆ガス消費量:W(ワット)
1ボルトの起電力で1アンペアの電流が流れたときに
1秒間に起こるエネルギー。

☆力:N(ニュートン)
1kgの質量が物体に働くとき、加速度の大きさが
1m/S2の加速度を与える力の大きさ。

☆供給熱量:J(ジュール)
1N(ニュートン)の力がその力の方向に
物体を1m動かすときの仕事やエネルギー。

圧力:Pa(パスカル)
m2に1N(ニュートン)の力がかかった圧力。

ガスに関しても、知らなければならない単位は多くありますね。

SI単位以前の表記単位からの換算方法
ガス消費量W (ワット)1,000kcal/h=1.16279kW
1kW=860kcal/h
N (ニュートン)1kgf=9.80665N
1N=0.101972kgf
供給熱量J (ジュール)1,000kcal=4.18605MJ
1MJ=238.889kcal
圧力Pa (パスカル)1mmH2O=9.80665Pa
1Pa=0.101972mmH2O
100mmH2O=0.980665kPa
1kPa=101.972mmH2O
1kgf/cm2=0.0980665MPa
1MPa=10.1972kgf/cm2


次の機会に、CO(一酸化炭素)などについて、確認します。


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Re: ガス漏れ検知について

おそらく、ガス・リークテスターを使用して漏れ検査をしたのではないかと思います。
ガス漏れを検知する方法は、いろいろありますが、測定器は優秀になっているので、短時間で漏れは検知できます。
正しく使用すればガス器具は、あまり危険はありません。

ただし、ガス漏れに関しては、基準値以上に漏れているか漏れていないかということになります。
このあたりは、曖昧な部分もありますが、器具を正しく使用すれば危険はありません。
ガス・リークテスターは、微小なガス漏れにも機敏に飯能するので、反応がなければ漏れはないと判断します。
最近は、ガスメーターも優秀になり、漏れを監視していますし、ガス漏れ警報機も取り付けられています。
日本のガス漏れに関する基準は、他の国より厳しいものです。
神経質になる必要は全くありませんが、器具を正しく使用してください。
むしろ怖いのは、不完全燃焼による一酸化炭素や、清掃不足や誤った使用法による引火でしょう。








> こちらも気になりましたので質問します。
> 中古住宅を購入して、都市ガスの開栓を依頼した時に、
> デジタル式の検査機でガス漏れを検査されました。
> そこで疑問に思ったのですが、微小なガス漏れも
> 短時間で検知できるのか不安になりました。
> 微小なガス漏れも検知できるのでしょうか?

ガス漏れ検知について

こちらも気になりましたので質問します。
中古住宅を購入して、都市ガスの開栓を依頼した時に、
デジタル式の検査機でガス漏れを検査されました。
そこで疑問に思ったのですが、微小なガス漏れも
短時間で検知できるのか不安になりました。
微小なガス漏れも検知できるのでしょうか?
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