ガスの簡単なお話 一酸化炭素など

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ガスの簡単なお話 一酸化炭素など

業務用厨房で熱源として利用されるものは、電気も多くなってきましたが、
まだまだ主流は、ガスではないでしょうか?
そこで、ガスに関しての続きです。
このページで、熱源や器具に関して説明をしていると、
どうしても危険な例を多くあげてしまいますが、
それは、使い方の問題や、環境の問題であって、
ガスが危険であるとか、電気が危険であるとか言っているわけではありません。
正しく納入されて、きちんとした環境で正しく使われ、
不具合箇所を正しく処理して使えば、決して危険では ありません。

一酸化炭素

最近も話題になりましたね。
業務用厨房機器の業界でも、事故に至った例があります。
実は、燃焼において一番怖いのは、この一酸化炭素かもしれません。
以前は、ガス自体に一酸化炭素が含まれるものも多くありましたが、
今では、ほとんどが天然ガスか、LPガスになっているため、
生ガスを吸って一酸化炭素中毒という話は少なくなっています。
でも、一酸化炭素は不完全燃焼でも発生します。

ガスバーナーの諸現象
↑ こちらで実際的な解決法などは、記述しています。

さて、一酸化炭素について
どのように影響するか確認してみましょう。

一酸化炭素の性状は、
空気とほぼ同じ重さ(比重(空気を1としたときの重さ):0.967)で、
無色、無臭、無刺激のため、見分けることが難しい気体です。
私たちの身体は生きていくために酸素が必要で、
呼吸することにより酸素は血液中のヘモグロビン(酸素を運ぶ物質)と
結びつき身体に運ばれています。
このヘモグロビンは一酸化炭素との結びつきが強く
酸素の200~300倍と言われています。
このため、微量 であっても一酸化炭素を身体に吸い込むと、
酸素を運ぶ量が減るため身体が酸素欠乏状態となり、
進行すると死亡に至ります。

二酸化炭素は、空気より重いのですが、一酸化炭素は空気より
ほんの少し軽いようです。空気と同じ程度の比重と思っていいでしょう。
空気中における
一酸化炭素濃度
吸入時間と中毒症状
0.02% 2~3時間で前頭部に軽度の頭痛
0.04 1~2時間で前頭痛・吐き気、2.5~3.5時間で後頭痛
0.08 45分間で頭痛・めまい・吐き気・けいれん、2時間で失神
0.16 20分間で頭痛・めまい・吐き気、2時間で死亡
0.32 5~10分間で頭痛・めまい、30分間で死亡
0.64 1~2分間で頭痛・めまい、15~30分間で死亡
1.28 1~3分間で死亡
これは、あるところから借りてきた吸入時間と症例です。

軽い一酸化炭素中毒になると、風邪に似た症状が出ると言われていますが、
ガス機器を使用中に脱力感や頭痛などの症状が出た場合や
目がチカチカしたり悪臭を感じたりした場合は、
ガス機器の不完全燃焼が考えられますので、
ガス機器の使用を中止し、点検を依頼することをおすすめします。




不完全燃焼していると修理依頼があった場合には、
一酸化炭素が発生していると考えて望むべきです。
最近は、COメーターも少し安くなってきましたから、
ガス器具の修理に行くときは、持っておいたほうがいいでしょう。
赤火などの症状は出なくても、COが発生していないとは
言い切れませんし、環境を変えたとき、たとえば吸気の少ない厨房で、
窓を開放したときと、閉め切った時の燃焼の違いなどが、
COメーターがあれば、わかる場合もあります。



濃度の単位ですが、%で表される場合もありますし、
ppmで表される場合もあります。
どちらで表すのがいいのかは、わかりませんが、
単位が違うと、まずいことになりますので、
簡単に覚えておきましょう。
%は、百分の1
ppmは、百万分の1 です。

ppm:parts per million
100万分率。百万分の一の単位

パーセント(百分率)
100gの食塩水中に食塩が1g → 1%
1ppm=百万分の1=1/1,000,000
1%をppmで表すと → 10,000ppm
同様に 0.1%→ 1,000ppm
0.01%→ 100ppm
1ppm = 0.0001%

体積(容量)濃度を示す記号として
vol%等と濃度の単位を表す項に
volの語を付ける場合がある。


一酸化炭素の濃度が、100ppmって言われた場合には、
0.01Vol%っていうことです。。



ついでに別表で、CO濃度についての見解を載せます。
これは、上の表とは少し異なっていますが、
暖房機のページで見つけたものです。
いずれにしても、一酸化炭素が危険なものとわかるでしょう。

空気中のCO濃度有毒ガスが人体に作用する時間
9ppm
(0.0009%)
ASHRAEによるリビングルームにおける短時間最大許容濃度
35ppm
(0.0035%)
8時間滞在する場合の最大許容濃度
200ppm
(0.02%)
2~3時間滞在において、わずかに頭痛、疲労感、
目まい、吐き気 症状が表れる。
800ppm
(0.08%)
45分で、目まい、吐き気、ふるえ 
2時間で意識不明、2~3時間で死亡
1,600ppm
(0.16%)
20分で頭痛、目まい、吐き気 1時間で死亡
3,200ppm
(0.32%)
10分で頭痛、目まい、吐き気 30分で死亡
6,400ppm
(0.64%)
1~2分で頭痛、目まい、吐き気 10~15分で死亡

上記の数値と症状は一般的な記述であり、この説明を利用するにあたり、
いかなる責任ももちません。
10,000ppm =1%
ASHRAE:アメリカ暖房技術協会



これまで、国内の厨房環境は、高気密・高断熱といった状態ではありませんでした。
そのため、空気に関しても、どこからか通気されていたのでしょう。
ただし、今後、高層建築や、地下の厨房が増え続けていけば、
厨房における吸気・換気の条件を整える必要があるでしょう。
これは、電気を熱源にした器具を使う厨房にも言えることです。
加熱する機械には、必ず給排気が必要です。


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この記事は、一般的な例に基づいて記述していますが、
個々の機械に関するものではありません。
記事の利用でいかなる不利益があっても、管理者は一切の責任を負いません。

テーマ : 業務用厨房
ジャンル : 就職・お仕事

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