電気 テスターの使い方

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厨房機器の修理とテスター 電気

今回は、修理をする方の最初の計測器の選び方について。
最初に、電気の測定のためのテスターを考えて見ましょう。

厨房機器の分類のしかたは、いろいろありますが、
ガス機器、電熱機器、冷機器と分けた場合に、
ガス機器の修理においては、昔は電気を計測するためのテスターは、
ほとんど必要とされていませんでした。
電熱機器の場合は、昔からテスターが活躍しました。
今も、あまり変わっていないような気がしますが。
冷機器の場合には、昔は単純な制御が多かったため、
通常のテスターでも測定できることが多かったのですが、
現在では、制御系に関しては、ICの利用が一般的となり、
通常のテスターでは、計測できない場合もあると思います。

また、下処理の機器や洗浄保管・保温に関る機器に関しても、
電気部品の使用は多くあるため、厨房機器の修理には、
どうしても、テスターが必要となってきます。

今回は、電気の計測に関るテスターに関してですが、
それだけでも、たいへん多くの種類があり、
それぞれにも多くの型式があるため、
一般的なマルチテスターを中心に考えてみましょう。

測定対象

厨房機器を修理する場合の測定の対象を考えてみます。
これを整理しないと車の中がテスターだらけになります。

1.交流電圧 (~V)
電力会社から一般に供給されるのは、交流の電気です。
機器に入ってくる電気も交流で入ってくる場合がほとんどです。
どこまで、電圧がかかっているか測定する必要があるので、
交流電圧の測定は、必ず必要になります。
通常の場合は、単相100V、単相200V、3相200Vです。
250Vまで、測定可能であれば、十分だと思います。
※電子レンジなど、マイクロ波を利用する機器の、
  トランス以降の電圧測定には使えません。

2.直流電圧 (-V)
制御系の一部では直流電圧の測定が必要な場合もあります。
SSRの信号側などは、直流電圧を印加することで、
Laod側を制御しています。
また、小型のモーターは直流のものを利用することが多くなっています。
ガス機器の電磁弁についても、比例弁などの出現で、
直流での制御が増えているようです。

3.抵抗値 (Ω)
スイッチの開閉を調べたり、ヒーターなどの断線を調べたり、
漏電箇所、短絡箇所を調べる場合に利用します。
絶縁抵抗計 (メガテスター)は、通常のテスターより大きな電圧を
対象に印加させて、微弱な漏電も計測可能になっています。
ただし、ICを使った機器に高い電圧をかけると、
回路を壊してしまう場合があります。
ちなみに、通常のテスターの場合は、Ωレンジにした場合、
DC3V 程度の電圧が印加されています。
絶縁抵抗計(メガテスター)の場合は、
DC 125V、250V、500V が一般的です。

4.交流電流 (~A)
電流値の測定です。
交流の電動機やヒーターの働きや、負荷の状態を測定できます。
通常のマルチテスターで電流を計測する場合には、
負荷の途中を切断して、配線に割り込ませて測定する必要があります。
アナログタイプでは、交流電圧測定のレンジは、ほとんどついていません。
そのため、交流電流に関しては、クランプメーターを利用して
測定することが多くなります。

参考
ラインセパレーター兼用漏電ブレーカー

クランプメーターについて詳しくは、別の機会にしますが、
デジタルマルチメーターでしたら、交流電流の測定も
可能なものが、あります。
ただし、ほとんどの機種は、10A程度が測定の限界です。
マルチテスターを持っていても、クランプメーターは、
別に持つ必要がでてきそうです。

5.直流電流 (-V)
直流電流は、クランプメーターでは、測定することができません。
そのため、マルチテスターが必要になります。
ただし、通常の機械の修理で直流電流の測定が
必要となることは、ほとんどありません。
アナログのテスターでは、最大0.3A程度までの
測定能力のものが多いようです。
実は、ガス器具のフレームセンサの測定に、
このレンジが活躍します。
μAで、検出されるため、大きな電流は必要ありませんが、
0.1μA単位で読み取れるものが理想的です。
こうなると、デジタルハイテスターが有利になってきます。

テスター選び
テスターも安いものではありませんので、
使いやすく、壊れにくいものを選ぶ必要があります。
また、デジタルテスターか、アナログテスターかといった場合に、
測定できるレンジの広さや、使い勝手からいうと、
デジタルテスターのほうがいいのですが、
最初に使うテスターになると、少し考えてしまいます。
これまで、テスターをよく使っていて、表示される数値の意味が、
おぼろげにでもわかるのであれば、最初から
デジタルテスターを使っても問題ないのですが、
デジタルテスターは、何も考えなくても、
測定できてしまうところがあります。
例えば、交流電圧の測定の場合ですが、
アナログテスターの場合には、交流電圧でも、
いくつかのレンジ切替が必要になります。

メーター交流電圧

これは、マルチテスターの表示部です。
このテスターは、交流電圧の測定レンジが、5つあります。

12 30 120 300 600
交流電圧の測定は、電圧がかかっているところを
並列に測定してやればいいので、まずテストリードを開放して、
中央の 0位置調整ツマミで左の 0の位置に針がくるように
調整します。

交流電圧測定時に読み取る数値は、青で囲った線の中です。
例えば、赤い線の位置に指示針があった場合の電圧ですが、

レンジ電圧
12V5.6V
30V14V
120V56V
300V140V
600V280V

数値は、概算値です。

交流電圧の測定レンジの選択ですが、
電圧が不明な場合は、最初に高いレンジに合わせてから、
適当なレンジを探して選択します。
低いレンジから測定しようとして、過大な電圧がかかっていた場合には、
テスターが壊れてしまう場合があるので注意しましょう。

デジタルテスターの場合は、オートレンジのものが多くなっています。
測定する対象に合わせて電圧のレンジを勝手に選んでくれます。

14V.jpg

56V.jpg

写真は、直流電圧の測定ですが、
上は、約1.4V  下は、約5.6V  です。
オートレンジを使っているため、小数点の位置を
適当に合わせてくれます。
デジタルに慣れた人なら、数値でわかるのですが、
針のような視覚でわかる感じではありません。
下に、針のように視覚的に見せる工夫がされていますが、
こちらも、オートレンジで切り替わっているため、
1 が、1 と 10 に変わっています。

テスターの使い方が少しわかってくれば、
デジタルテスターは、本当に便利なのですが、
電気に関係するものの修理を勉強する場合には、
アナログのテスターのほうが、
考える要素が多いので向いているかもしれません。

最初に、書いたように厨房機器の修理で、
使うレンジは、そんなに多くありません。
また、精密な測定が必要な場合も限られているため、
通常の修理のマルチテスターなら、アナログで十分でしょう。

sanwaSP21.gif

サンワのマルチテスターです。
昔からテスターを作っているメーカーです。
壊れにくいので、修理に向いています。
表示部は、上の絵と同じです。

sanwa(三和電機計器) [SP21] アナログマルチメータ

このテスターで、テスターに慣れてきたら、
デジタルハイテスターがお勧めです。

  ↓  これがあれば、便利!  ↓ 

テスターのアクセサリーは、続きから。。。



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器具の取扱い、メンテナンス、修理に関しては自己責任で行ってください。
この記事は、一般的な例に基づいて記述していますが、
個々の機械に関するものではありません。
記事の利用でいかなる不利益があっても、管理者は一切の責任を負いません。



テスターのアクセサリー

テスターを使っていると、いろいろなアクセサリーが欲しくなります。



ケース
ケースは、テスターを保護しますし、テストリードの収納にも便利です。
少し、値は張りますが、初回購入時に専用のケースを買ったほうが便利です。

ケースc_sp
サンワ携帯ケース C-SP



テストリード
テストリードは、使っているうちに汚れたり傷ついたりする場合もあります。
傷ついたテストリードで電圧測定などをすると危険な場合もあります。
正確な計測のためにも、テストリードの点検・交換が必要です。

tl-21.jpg
テストリード TL-21
オーソドックスな標準装備のテストリードです。

tl-21.jpg
テストリード TL-21M
特徴:ピン先Ф0.7mm/形状記憶合金/全長約1m
同じように見えますが、ピン先が細くなっています。
コネクターなど通常のテストリードのピン先が入らないものに便利。



クリップ類
手が何本もあればいいのですが、測定する場所に
ずっとテストリードを当てているのは苦痛です。
特に、経過を測定したい場合には、クリップがあると便利です。
種類が多いので用途に合ったものを探しましょう。

cl-11.jpg
CL-11
ワニグチクリップ(赤・黒)/全長約0.2m
テストリード棒の先端に差し込むワニグチクリップ「小」

cl-13.jpg
CL-13

cl-11.jpg
CL-15

cl-506.jpg
CL-506
ワニグチクリップリード/全長約0.3m

tl-8IC.jpg
TL-8IC
ICクリップ/全長約0.2m

このクリップは、LEDなど極細の測定物に使います。




デジタルハイテスター

デジタルハイテスター

HIOKI(日置電機) [3256-51] ディジタルハイテスタ


テスター 測定器 工具の イーデンキ 
テスターや、アクセサリー、工具類が揃っています。
いろいろな測定機器があります。

テーマ : 業務用厨房
ジャンル : 就職・お仕事

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