アース 接地工事と漏電 地絡

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アース 接地工事と漏電 地絡

厨房は、多量に水を使うスペースです。
また、電気器具も多く使われることから漏電に対する備えが必要です。
また、修理をする場合には、水が原因で起こった漏電に関しては、
乾いてしまえば、症状が出なくなるため、少し厄介です。

アース
最近は、ほとんどのコンセントにアース接地極がついています。
厨房機器にも、アース線が備わっていることがほとんどです。

接地極付コンセント

これは、単相100V用のコンセントですが、
接地極付のプラグに対応できるようになっています。

アース
アースを行う目的は、漏電による感電を防止するためです。
また、機械によってはノイズなどを逃す役目をしている場合があります。


アース工事の省略
単相100Vなどの機器の場合には、設置者がアース工事をしないで、
アースを取らないまま使用している機器もみかけますが、
アース工事を省略していい場合については、
電気設備技術基準に定められています。

設置工事の省略
①対地電圧 150V以下の機械器具を、乾燥した場所に施設する場合。
②低圧用の機械器具を、乾燥した木製の床などの絶縁性のものの上で取扱うよう施設する場合。
③電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁の構造の機器を施設する場合。
④水気のある場所以外の場所に、低圧用の機器に電気用品安全法の
 適用を受ける漏電遮断器を施設する場合。(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以下)

この条件から考えると電気を使う厨房機器で、アース工事の必要のないものは、
ほとんどないと考えていいでしょう。


アース工事
最近の施設では、アース付のコンセントなどが備えられたものが多く、
コンセントで、アースが採れるものが多くなってきました。
でも、まだまだアースが引かれていないコンセントも多くあります。
よく器具の説明書に、「必ずD種設置工事を行ってください。」などと、
書かれていますが、設置工事とは、どのようなものか簡単に見ましょう。

D種設置工事
300V以下の電気機器の鉄台、金属性外箱または管、高圧用変成器の二次側。
アース線  1.6mm以上。
移動して使用する機械機器多心コードなどの1心を使用する時は、0.75mm2以上。
対地との抵抗 100Ω以下。
地絡を生じたときに0.5秒以内で自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器)を
設置したときは、500Ω以下でよい。

この他に、アース工事には、「C種設置工事」、「B種設置工事」、「A種設置工事」が、
ありますが、いずれも300V以上の機器・電路について定められたものです。

接地抵抗の測定法
アースが、取れているかどうか、接地極(アース棒)を埋めたが、
本当に接地できているかどうかの調べ方です。

接地に関してきちんと調べる場合には、接地抵抗計を利用します。
厨房機器の修理では、ほとんど必要のないテスタです。

接地抵抗計
接地抵抗計 (アーステスタ)

接地抵抗計による計測法
補助接地極2本と、接地極を一直線上になるようにし、
各接地極間を、10m以上になるようにする。
接地抵抗計の、E端子 を、測定する接地極に、P端子を中間の補助接地極に、
C端子を外側の補助接地極に接続する。

アース測定

また、簡易測定法として、金属製の水道管を使った測定法もあります。

簡易アース測定

接地抵抗の良否の判定は、D種接地工事の場合で、
接地抵抗地100Ω以下です。
ただし、0.5秒以内に自動的に電路を遮断できる装置を設けてある場合は、500Ω以下。


水道管などの接地極
地中に埋設され、接地抵抗地が3Ω以下の金属製水道管は、A種、B種、C種、D種
その他の接地極に使用してよいとなっています。
接地極のないコンセントしかない場合などには便利ですが、
接地抵抗 3Ω以下の条件に注意してください。
金属管は、腐食することもあり、最近は、ほとんど使われていません。
接地極として、利用することは、だんだん難しくなってきています。


漏電ブレーカー
漏電ブレーカー895246omron

漏電ブレーカーは、通常の過電流保護のブレーカーに比べると、
テストボタンなども多くついています。
また、ブレーカー本体にも漏電ブレーカーであることが書かれています。
特長として、電路を遮断した場合には、そのままでは ON になりにくい
構造をもっているものが多い点です。
漏電ブレーカーが自動的に電路を遮断した場合には、
一度、OFF側にツマミを押して、再度 ONにしなければ
ブレーカーが入らないものが多くなっています。
これは、安全のために、機器を確認後、ブレーカーを
ONにするようにとの、配慮だと思われます。



漏電に関しては、続き から


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《注意》
器具の取扱い、メンテナンス、修理に関しては自己責任で行ってください。
この記事は、一般的な例に基づいて記述していますが、
個々の機械に関するものではありません。
記事の利用でいかなる不利益があっても、管理者は一切の責任を負いません。

漏電の修理

厨房機器の修理をしていると、漏電に関する修理が必ず起こります。
水や、洗剤といった電気を通しやすい物質と同時に電気をつかっている
器具が多いため、減少することもないと思われます。
また、厨房の掃除といえば、やはり水を流しての掃除が多いため、
こちらも漏電の原因の一つとなる場合があります。

さて、漏電の修理に行く場合のテスターですが、
できれば、メガテスター(絶縁抵抗計)と、
デジタルハイテスターが欲しいところです。
デジタルテスターが一般化する前は、微弱な漏電の測定に、
マルチテスターでは、太刀打ちできない場合が多かったのですが、
MΩクラスまで、測定できるデジタルテスターでしたら、
ほとんどの漏電は、見つけることができます。
また、最近は機器の制御に、IC や半導体を使ったものが多くなっています。
メガテスターの電圧では、機器に悪影響を与えてしまう場合もありますが、
こんな機器の場合には、デジタルテスターなら安心して測定ができます。

厨房機器の場合は、絶縁に関しては、10MΩ以上程度で
設定されているものが多いようです。
デジタルテスターも、感度がいいものになると、50MΩ程度までは
測定可能ですので、ブレーカーが落ちる程度の漏電なら、
計測は、可能です。

日置3804-50
日置3804-50
日置のデジタルハイテスターの中では、価格は安いほうですが、
基本的な測定は、全てできるようになっています。
抵抗値も、90MΩ付近まで計測できるため、
漏電の判定にも十分に使えるでしょう。
また、直流の電流値は、μAから計測できますので、
ガス器具のフレーム電流値も測定可能です。



ドアタイプ洗浄機の場合の漏電修理

ドアタイプの洗浄機の漏電修理について考えてみましょう。
洗浄機の動きに関しては、こちらのページも確認してください。
参考
食器洗浄機

食器洗浄機のブレーカーが落ちるのは、ありがちな修理です。
小型の食器洗浄機の場合は、それぞれの動作が独立しているので、
漏電した場合にも、どこが漏電しているか比較的わかりやすい機器です。

現場では、どのような時にブレーカーが落ちるのか聞いてみるのが、
最も早いのですが、誰もいないものと想定して進めます。

まず、ブレーカーを確認して、漏電ブレーカーが洗浄機に単独で
設けられているものなら、ブレーカーを入れて、
運転させれば特定が早くなります。
①ブレーカーを入れても、すぐに落ちる。
②電源ボタンを押すと落ちる。
③初期給湯が始まって落ちる。
④初期給湯が始まって、しばらくしてから落ちる。
⑤初期給湯が終わって、洗浄しようとしたら落ちる。

おおまかに、これらの状態に分かれるでしょう。
①、②は、後回しにして、③、④、⑤のケースの場合は、
それぞれに、動作が漏電箇所を教えてくれています。
③の場合でしたら、最近の食器洗浄機のほとんどは、
すすぎの経路を利用して、すすぎポンプで初期給湯をするため、
すすぎ用ポンプか、リンス供給装置の漏電です。
次に④の場合は、洗浄タンク内に水が入り始めてからの
漏電ですので、洗浄タンクの保温用ヒーターが怪しくなります。
古い機種では、水位検知用のスイッチが漏電していることもあります。
最後に、⑤の場合は、洗浄ポンプの運転と同時に、
ブレーカーが落ちたことになるので、洗浄用ポンプか、
洗剤供給装置の漏電が考えられます。

回路1

それぞれの、MCの、Aの側とアースまは、筐体を測定すれば
導通が出てくるはずです。

絶縁測定001

モーター②と、モーター③のように、MCからの負荷が2つ以上出ている場合には、
そこで絶縁が落ちた場合には、片方を電路から切断して、それぞれの
絶縁を測定して、漏電箇所を特定する必要があります。



次に、①の場合です。
この時には、おそらくポンプやヒーター類までは電気が流れないうちに、
ブレーカーが落ちてしまうことになっています。
まず、プラグを抜いて、ブレーカーを入れます。
プラグを抜いて、ブレーカーを入れても落ちるようでしたら、
洗浄機に入る前の段階で漏電していることになります。
洗浄機の後ろに、プラグのコンセントがある場合には、
コンセントの内部が濡れてしまって漏電のケースもあります。

次に、抜いたプラグの各極と、アース間で絶縁を測定します。

プラグ測定

普通は、この測定でも絶縁が落ちている箇所があるはずです。
もし、ここで漏電が出なかった場合には、プラグや、配線を動かしながら、
絶縁を測定してみてください。
配線の被膜が切れた場合や、プラグ内に水が入っている場合には、
筐体にたまたま接触していなくて、漏電がわからない場合があります。
動かしながら、計測しても絶縁されていた場合は、コンセント内で、
プラグが入った場合にだけ、漏電している可能性もあります。
プラグの各極、アース間で、絶縁されていない場合には、
配線かプラグか、それ以降かに分けて考えたほうが楽です。
本体に入っている配線を追って、最初の端子台で、プラグから
きた配線を外します。
プラグからきた1次側の配線を外してから、端子台の各極と、
アース間の導通を測定します。
これで、導通が出ない場合には、配線とプラグの点検です。
どこかで、配線が筐体に触れているか、配線がつぶれるなどして、
活線と、アース線が、直接触れている場合が ほとんどです。

次に、端子台側で絶縁が落ちていた場合ですが、この場合は、
スイッチ以前の問題になるので、トランスや、ブースター側水位センサー
そのあたりを調べていきましょう。
動力の場合でも、3本の内の、どの線か特定できれば
そんなに難しくはありません。



最後に、②の場合ですが、これはブースターのヒーターの
加熱が始まった場合の時が多くなります。
メーカーによっては、電源を入れてから水位を確認するものも
あるので、水位センサーの漏電の場合もありますが、
最近の機種は、水位センサーの電圧を下げていることが多いため、
水位センサーからの漏電でブレーカーが落ちるケースは
少なくなってきました。
漏電で、ブレカーが落ちる場合に、トランス以降で落ちる場合は、
ほとんどありません。
また、洗浄機には水の供給用に電磁弁をしようしているものもあります。
これに関しては、直接100V、200Vの電圧がかかっていることが多いので、
電磁弁が開こうとした途端にブレーカーが落ちる場合には、
こちらを疑ってください。
ガスの電磁弁の場合も同じです。


これらのことを知っていれば、答えの近くまでは、行き着くはずです。
水が、原因だった場合には、しばらく機械を点検していて
漏電箇所が特定できぬまま、電源を入れれば、
動いてしまったなどということも、起こります。

最後に、近くまでいきついたら必ず最後まで
原因を追究してみてください。
ポンプの、MCの端子で絶縁が落ちていたので、
ポンプを準備して現場に行って、ポンプを外そうとしたら、
実は、ポンプの配線の接続部が水濡れして絶縁が落ちていたという、
笑えない話も、聞いたことがあります。



テーマ : 業務用厨房
ジャンル : 就職・お仕事

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