メガテスター 使い方

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メガテスター 使い方

絶縁抵抗計

写真は、メガテスターです。
絶縁抵抗計とも呼ばれます。
絶縁抵抗が計測できるため、厨房機器の修理の場合には、
主に漏電の検査で使われます。

漏電とは、通常 絶縁されているはずの電路から電気が漏れることです。

漏れた電気は、通常は筐体を通ってから、アースに流れます。
ステンレス製の器具を触ってビリビリと感じる場合には、
多少の電気が漏れていると考えられます。
漏れる量が大きくなれば、漏電ブレーカーが働いてしまいます。

通常の修理で使っている、マルチテスターにも、
抵抗を測定するレンジがあります。
メガテスターと、マルチテスターの抵抗測定のどこが違うかというと、
マルチテスターの抵抗測定の時の電圧は、DC3V程度なのに対して、
メガテスターの場合は、DC125V~500V程度の電圧を利用します。
ICなどの測定用に、もっと低い電圧で測定するメガテスターもありますが、
厨房機器の修理の現場で使用することは、ほとんどありません。

短絡と地絡

まず、地絡と短絡について整理しておきましょう。
どちらも、ブレーカーが落ちたり、ヒューズが切れることがほとんどです。
地絡は、漏電のことです。
電路の途中で、電気が漏れてしまうことを言います。
配線が切れたり剥きだしになって起こる場合もありますし、
端子や接点に水がかかって起きる場合もあります。

短絡は、ショートとも言われます。
負荷を通らずに電気が線間を流れてしまうことです。
こちらも、配線の不良や、水のせいで起きる場合もあります。

業務用厨房器具は、そのほとんどが、ステンレス製の外装です。
そのため、漏電した場合には、電気は筐体を通ってアースに
流されることが ほとんどです。
絶縁抵抗を測定する場合のアース側は、
本体の金属部なら、たいていのところは、OKです。
不安な場合は、つかみたい所と本体のアース端子の抵抗を
測定してみます。ほとんど抵抗がなければ問題ありません。

メガテスターキーの説明

メガテスターです。

①テストボタン
ここを押している間は、絶縁抵抗を測定できます。
測定状態をホールドするには、このテスターは、ここを押しまわし。
テストボタンを持ち上げることで、ホールドできる機種もあります。

②0アジャスト
テスターの針の、0点を合わせるためのツマミです。
通常は、テストリードの先を合わせて、テストボタンを押している状態で、
0Ωの点で合わせます。電池の消耗などで、0点は変わるので、
使用前に確認して、0点を合わせるようにしましょう。
これは、マルチテスター使用時にも注意が必要です。
マルチテスターの場合は、0点調整が2つあります。
電圧測定などの、0点は、テストリードを離して左の0に、
抵抗値測定は、テストリードの先を合わせて右の0に合わせます。
抵抗測定レンジを変えたときは、都度 0Ω調整する必要があります。

③レンジ切替
このメガテスターは、250Vと、500Vを切り替えて使えるため、
レンジ切替がついています。
また、レンジ切替の最初で、バッテリーチェックもできます。
ひとつの電圧で計測するタイプは、バッテリーチェックが
別のところについて、レンジ切替のないものが、ほとんどです。

④照明ボタン
文字盤の照明です。
ほとんどの機種には、ついていません。

⑤テストリード差込口
Lineと、アースが別々のものがほとんどです。
これは、まとまって1箇所への差込となっています。



使い方

①バッテリーチェックをする。
②レンジ切替のある機種は、適当なレンジを選ぶ。
  どのレンジを選べばいいか わからない時は、低いレンジを選ぶ。
③テストリードの先を合わせて、測定ボタンを押して 0Ω調整をする。
④測定開始。



メガテスターが必要な場合
最近は、ICの制御による機械が増えてきたため、機種によっては、
メガテスターの使用を禁止しているものもあります。
また、メガテスター使用時には、250V以下のものを使ってくださいとか、
いろいろな注意点があります。
機械を壊してしまっては、修理にならないので、
確認してから、メガテスターを使ってください。

最初に言ったように、絶縁抵抗も抵抗値ですので、
微妙な漏電以外なら、マルチテスターでも計測できます。
それでは、メガテスターが必要な場合について考えてみましょう。

水槽とヒーター01漏電
ステンレスの水槽に、ヒーターが取付けられています。
ヒーターのU字になった部分の先(赤い点)で、ヒーターが傷ついて、
ニクロム線が、剥きだしになっていたとします。

ヒーターと、水槽は、絵のように絶縁されているため、
この時点では、測定しても、絶縁は良好なはずです。

水槽とヒーター測定中
絵のように、アース側は、本体のアースとつながっているところなら、
どこに当てても絶縁抵抗は、計測できます。


水槽とヒーター01漏電水入測定中
次に、使用時と同じように水を入れます。
空気は電気を通さなかったため、絶縁は落ちませんが、
水を入れて計測すると絶縁は、下がってしまうはずです。
ヒーターから漏れた電気が、水を通して水槽に伝わり、
水槽から筐体を通して、電気が漏れた状態です。

本当は、テスターの針を右に振っておかなければいけませんでした。
(挿絵のテスターです。)



水などは、電気を通しますが、完全な導体ではないため
通常のテスターでは、導通が出ない場合があります。

水の実験器
写真は、ガラスの容器に水を入れて、中に離した状態で、
配線を配置してそれぞれの反対側を端子台につないだものです。

水の容器

簡単に絵にすると、こんな感じです。
ここで、Aと、Bの点を測定すれば、水の抵抗値が出ます。

水の導通

クランプメーターの抵抗測定レンジで、計測すると、導通のない表示です。

水の導通メガテスター

メガテスターの場合は、ほとんど抵抗のない状態まで針が触れています。
250Vでの計側です。



このように、通常のテスターでは計測できない場合の抵抗値を
計測するのに、メガテスターが必要となってきます。

最近は、デジタルハイテスターを使用すれば微妙な漏電も、
ほとんどは、調べることができるため、メガテスターの出番は減っています。

メガテスターを選ぶなら、シングルレンジより、
マルチレンジのほうがいいでしょう。
機械のICによる制御は、さらに増えてきますし、
電磁調理器などは、250V以下のメガテスターを使用してくださいと
書かれているものが、ほとんどです。
厨房機器の修理なら、125V 250V 500V のマルチレンジなら、
ほとんどの修理は、問題なくできるはずです。

デジタルメガテスター
共立電気計器 4レンジメガテスター

メガテスターのデジタルは、まだ使ったことがないのですが、
慣れると、アナログより使いやすいかもしれません。
20V~600Vの電圧測定もできるようなので、
アナログ式よりは、働き者のようです。
しかも、アナログは、交流電圧しか計測できないのに、
デジタルは、直流電圧も測定できるようです。
共立のメガテスターは、テストリードの持ち手に、
テストボタンがついています。
共立メガテスター
このボタンを押せば、計測できるので、
慣れれば、とても便利に使えます。
テストボタンを押し難い現場も、わりとあるものです。

テスターの使い方について
参考
厨房機器の修理とテスター
基礎的 電気回路
アース 接地工事と漏電・地絡


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