生ビールサーバー

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生ビールサーバー

生ビールサーバー、生ビール・ディスペンサは、過去には夏場に活躍する機器でした。
ところが、今では 一年中 生ビールは、飲まれています。
生ビールサーバーは、掃除の必要のある機械です。
美味しいビールを提供するには、毎日の手入れが必要です。
機器の概要と、掃除の必要性について考えてみましょう。

接続
現在、一般的に使われている生ビールサーバーの冷却方式は、2つです。
まず、上の絵のようなタイプ。『瞬間冷却式』と言います。
生ビールの樽は、機械の外に出ています。
つまり、常温です。これを、機械の中をビールが通る間に、
瞬間的に、冷やします。
生ビールサーバーの中は、水槽になっています。
水槽には、冷却器となる銅管と、ビールが通る管があります。
ビールが通る管は、チタン管の場合が多いようです。
冷却器となる銅管のまわりには、氷がはります。
氷水(0℃)に近い水の中をコイル状になったチタン管が巻かれています。
その中を通る間に、生ビールは飲み頃の温度になります。

瞬冷ビールサーバーの水槽

水槽のフタを取って上から撮影です。
右に見える黄色のステッカーは適正水位をあらわしています。

こちらの方式の場合は、ビールが旅する行程が長いため、
炭酸ガスの圧力は、高めです。2.0~2.5 程度だったと思います。

接続2
次に、冷蔵庫タイプ。
こちらの場合は、単純に冷蔵庫となった機械の中に樽を入れて、
冷やしておいて、それをコックから出すだけです。
常温のビールを入れても、すぐには冷えないため、
機械には、数本の樽が入るようになっています。
こちらは、瞬間冷却式と比べると、炭酸ガスの圧力は低くなります。
1.0~1.5 程度で使われます。

減圧弁

これは、減圧弁と呼ばれるものです。
炭酸ガスのボンベに取り付けて、炭酸ガスの圧力を一定に減圧します。
A は、炭酸ガスの残量計です。取付けられていないものもあります。
B は、圧力を調整するツマミです。しめ込むほど圧は高くなります。
生ビール用のものは、親切に大きな目盛が書かれています。
瞬間冷却式のものと、冷蔵庫式のものは、使用する圧力が違うため、
共用できなくなっているものが ほとんどです。
C は、炭酸ガスボンベに接続するナットです。
専用のスパナで回してください。
パッキンは、失くし難いタイプになっていますが、
失くしてしまうと、ガス漏れするので注意しましょう。
D は、炭酸のホースの接続部です。
古いものは、耐圧ホースを、タケノコに入れてホースバンドで
とめていましたが、現在では、専用ホースをメイルコネクターで
接続することが、ほとんどです。

ヘッド

次は、ヘッド または ディスペンス・ヘッドです。
これは、メーカーごとに生ビールの樽の口金に合わせて
異なったものが使われることとなっています。
A は、ビールホースへの接続口です。
B は炭酸ガスホースの接続口です。
生ビールが通るのは、この ヘッドの部分からですので、
この部分以降の掃除をしてやることで、美味しい生ビールが出せます。



生ビールは、この先 瞬間冷却式は、機械内を回った後で、冷蔵庫式は、
そのまま、コックに到達して、ジョッキに注がれることとなります。

コック

コックは、こんな感じです。
可動部が弁となっています。
泡付けがついているタイプがほとんどです。
手前に引くと抽出、奥に倒すと泡付けとなっています。

このコックの部分は、最後の出口ですので分解して掃除しましょう。
Bの部分が、ネジになっています。

掃除する場合には、まず 炭酸ガスの圧力を逃すことです。
炭酸ガスを、減圧弁か、ボンベのバルブで閉にします。
次にヘッドを OFFにします。
ここで、コックを手前に倒して 残圧を抜きます。


《毎日の手入れ》
生ビールの通る経路は、掃除をせずに使っているとアクが貯まります。
毎日、経路に水を通してやれば、アクは ほとんど出ません。
何日も手入れをせずに使っていると、ビールホースが汚れて、
ジョッキに出たビールにも、白い汚れが入ってしまいます。

水通し洗浄には、専用の樽を使う方法と、
水道で、そのまま掃除する方法があります。
専用の樽を使う場合には、ヘッドを水を入れた専用樽につけかえて、
ビールを抽出するのと同じように、コックから水を出してやれば完了です。
専用樽は、高い圧力に耐えられないため、炭酸ガスの圧力は、
指定の圧力以下で使ってください。
水が、なくなるころに、激しくガスが出るので、適当なところで
終了させてやるようにすれば、周囲を濡らさなくてすみます。

樽を使わない場合には、水道を、ホースを使ってコックの抽出口につなぎます。
炭酸ガスを、閉、ヘッドをOFFにしているのを確認した後で、
コック上のビールホース接続口を開いて、ビールホースを外します。
外したビールホースは、バケツかシンクに持って行きます。
コックを開にして、接続した水道の蛇口を開くと、通常の抽出とは、
逆の方向に水が流れて、ビールホースから水が出てきます。
しばらく通水した後で、水道を閉じて、回路を元に戻します。
回路を元に戻す前に、ヘッドと、コックを水で掃除しましょう。
水通しをした後は、水切りをしないと、ビールの前に水が出ます。
接続を元に戻したら、ビールが出るまで水切りをしてください。



《スポンジ洗浄》
たまには、回路内の大掃除ということで、回路にスポンジを通しましょう。
水通し洗浄が毎日 できていれば、スポンジ洗浄は週に1度で十分でしょう。
スポンジは、機械に付属しているものが、適当な大きさと丸さでいいのですが、
食器洗い用のスポンジをちぎったものでも使えます。

スポンジを、そのまま通すと コックの弁棒の部分で、
スポンジが通れなくなってしまいます。

コック001
上の絵のように、コックの弁棒を逆に取付けてやれば、
スポンジを通すことができます。
洗浄樽を使う場合には、ヘッドから、水道水を使う場合には、
コックからスポンジを入れて、出てくるまで水を流します。
水通し洗浄を長く、やっていなかった場合には、スポンジと一緒に
白い汚れが大量に出ます。
この場合には、何度かスポンジ通しをする必要があります。
毎日、水通しをしていれば 汚れは あまり目立ちません。

生ビールを美味しく提供するために、ビールサーバーのメンテナンスは
確実に覚えてしまいましょう。慣れれば簡単です。
また、ビールを美味しくするためには、ジョッキの温度、
ジョッキの洗浄、樽の保管法など様々な要素があります。
一年中、飲まれるようになった生ビールです。
美味しく提供できることは、他店との差別化にもつながります。


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この記事は、一般的な例に基づいて記述していますが、
個々の機械に関するものではありません。
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