全自動軟水器の動作

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全自動軟水器

全自動軟水器01

全自動軟水器は、フィルター式の浄軟水器と違って、
少し大きなつくりとなっています。
電源も必要になってきます。

side001.png

横から簡単に図解します。
カートリッジ式の浄軟水器の場合は、タンクと書いた部分と同じです。
上部から入った水は、イオン交換樹脂を通りすぎる間に、
カルシウム、マグネシウムがイオン交換樹脂に吸着されて、
軟水となって、軟水出口より出て行きます。

イオン交換樹脂は、カルシウムやマグネシウムを吸着しますが、
一定以上に吸着させると、それ以上は吸着させることができなくなります。
そこで、イオン交換樹脂を交換すれば、またカルシウムやマグネシウムを
吸着させることは、可能なのですがイオン交換樹脂は、
安いものではありません。

カートリッジ式の浄軟水器の場合には、採水量が書かれています。
業務用の小型のもので、2000リットル程度。
少し大きいものでも、6000~8000リットルです。
スチームコンベクションオーブンなどを使っている場合には、
スチームタンクに最初に給水するだけでも、10リットル以上。
連続使用していると、100リットル程度は、すぐに使ってしまいます。
カートリッジ式のものを使う場合には、かなり頻繁に、フィルターの
交換が必要になります。

全自動軟水器には、再生タンクと言われる塩を入れるタンクと、
再生タイマに連動した水の方向を制御するカムやピストンなどが
ついています。
塩を入れて再生させてやることで、イオン交換樹脂の吸着力は甦ります。

再生タイマは、メーカーによって違ったものが使われていますが、
一週間タイマと24時間タイマを組み合わせたものが多いようです。
一週間タイマの場合は、週に一日だけ再生するのならいいのですが、
たとえば、2日ごとに再生したい場合や、3日ごとに再生したい場合に、
設定する曜日で悩んでしまいます。
休日を取らない厨房も多くなっているため、奇数日のタイマは、
現在の厨房には即さなくなってきているかもしれません。
組み合わされる24時間タイマは、何時から再生を始めるかセットできます。
深夜の時間帯で固定のものもありますが、夜間に機械を使う厨房の場合、
タイマーの曜日・時間を正確に合わせられなくなってしまいます。
これも、24時間、いつにでも合わせられるほうがいいでしょう。

タイマーは、電源から供給される電気で動作しています。
停電などがあった場合には、再度 時間と日付などを、
合わせる必要があります。
基本的には、モータータイマなので、正確さは望めません。
時々は、時間が狂っていないか確認することが必要です。



全自動軟水器の動作

通常軟水採水時
軟水採取時
給水配管一次側から入ってきた水は、上部から イオン交換樹脂の入ったタンクに入ります。
イオン交換樹脂を通過する間に、カルシウム分などがイオン交換樹脂に
吸着され軟水となった水は、通水管を通って、軟水出口から
軟水が必要な機器に供給されます。



再生1 予備洗浄
予備洗浄
タイマが再生の命令を出すと最初に、予備洗浄の工程になります。
原水の流れは同じですが、通水管を通った水は、軟水器の排水管から
排水されていきます。
この時から、軟水出口に水は流れなくなります。

再生2 逆洗
逆洗
上部の水のポートが切り替わって、逆洗の工程に入ります。
これまでと、水の流れが逆になります。
原水は、通水管を通って下に向かって流れます。
そして、通水管の出口から上に向かって、排水に向かって流れます。
この工程では、イオン交換樹脂を洗浄すると同時に樹脂層をほぐしています。

再生3 薬注
薬注
塩水の入ったタンクにつながるエゼクタが開き、
塩水が原水とともに上部から注入されます。
塩水は、樹脂層を通り抜ける間に、樹脂層に吸着した
カルシウム・マグネシウム分などを取り除き、通水管を経由して
排水より排出します。

再生4 押出
押出
再生タンク(塩を入れるタンク)の塩水の水位が下がると、
樹脂タンク(イオン交換樹脂の入ったタンク)の塩水は、
エゼクタを通った原水でゆっくりと洗い流されます。
塩水は、通水管を経由して排水から排出されます。

再生5 洗浄
洗浄
ポートの位置が変わって、次は原水が注水管から入ります。
イオン交換樹脂のタンクの塩水を急速に洗い出します。

再生6 安定化洗浄
安定化洗浄

バルブのポートが切り替わって安定化洗浄に入ります。
この工程では、軟水出口に排水の出口と同じ洗浄水が排出されます。

再生7 注水
注水
塩水用のカムで塩水のバルブが開口して、次回の再生に必要な水が
塩水のタンクに供給されます。
軟水出口からは、軟水が供給されるようになります。

以上で、通常の軟水を採水する工程に戻ります。

このような工程でイオン交換樹脂は再生されています。
そのため、塩を入れておかないと、再生はできないということです。
また、タイマの設定も大切です。
全自動軟水器は、食塩を使うため、ほとんどのボディーは、
樹脂製のものとなっています。
熱には弱いので注意しましょう。
また、配管時や使用時に無理な負荷をかけると、
内部の樹脂の部品が破損する場合があります。
据付や取扱の説明書を確認して作業しましょう。
イオン交換樹脂も、永久に使えるものではありません。
定期的に水の硬度を測定して、再生しても、
硬度が低くならなくなったときには交換が必要です。

株式会社 丸山製作所

ボイラー関係の水処理も手がけているため、
特に軟水器では知られたメーカーです。
記事の作成にあたり、ホームページを参考にさせていただきました。


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