リーク式サーモスタット

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リーク式サーモスタット

リーク式のサーモスタットは、いろいろなメーカーが
ガス器具の温度制御用として使っています。
交換の機会がありましたので、分解してみました。
キャピラリーチューブが切れてしまった場合などは、
交換しかありませんが、機能を知っておけば、
修理時にも役立つこともあると思います。

リーク式サーモスタット新品横から


リーク式のサーモスタットは、設定温度に近づくにつれて、
ガスの弁を絞っていきますが、設定温度に達した後も、
ガスをわずかにリーク(バーナーに向かって供給)させて、
メインバーナーの炎を絞った状態で残します。
設定温度より温度が下がれば、再び弁が開いて、
バーナーの炎を大きくします。


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《注意》
器具の取扱い、メンテナンス、修理に関しては自己責任で行ってください。
この記事は、一般的な例に基づいて記述していますが、
個々の機械に関するものではありません。
記事の利用でいかなる不利益があっても、管理者は一切の責任を負いません。



ニベコサーモ正面温調部


正面の温度調節部です。
このサーモスタットは、ウォーマーなど水の温度を制御するための
サーモスタットです。設定できる温度は、60℃~100℃です。
このツマミは、六角レンチを使って外すことができます。
ツマミを外して、中心の軸を回して、ストッパーの
位置を変えることで温度補正ができます。

リーク式サーモリーク調整部


左の『L』と書かれてあるマイナスのネジが、リーク時の
炎の大きさを調整するネジです。
調整方法は、メインバーナーに点火して、
設定温度に達するまで加熱して設定温度に達した状態で、
このネジで炎の大きさを調整します。
これを、「リーク調整」と言います。
例えば、写真のサーモスタットの場合でしたら、
80℃ぐらいに設定して対象物を加熱します。
しばらくすると、設定温度付近で炎の大きさが
小さくなってきます。
それから、最低設定温度の60℃に温度設定ダイヤルを回すと、
サーモスタットは最も絞られた状態になりますので、
その状態でリーク調整を行えば、簡単です。
リークした時の炎は、ネジを締め込むほど小さくなり、
ネジを緩める方向に回すと炎が大きくなります。
調整は、炎が消えない範囲で最も小さくするのが
普通の調整方法です。
ノズルや喚吸器の汚れなどで、炎が安定しない状態で、
大きな炎にしないと消えてしまう状態の場合は、
掃除などをして安定した炎にしてから調整しましょう。
リークさせて絞った状態の炎が大きすぎると、
サーモスタットは働いていても
対象物の温度が上がってしまう場合があります。
また、このリークのネジをいっぱいに締めこむと、
設定温度に達した場合は、ガスはメインバーナーに
向かって出ることはありません。
そのため、種火を使って、設定温度に達した場合は、
メインバーナーにガスを供給しないで、
消してしまう機種も多くあります。

『P』と書かれてあるマイナスネジは、パイロットの穴です。
このマイナスネジを緩めると、種火用にガスを取り出す
ことができます。1/8”のネジが切られています。
ここから出るガスは、サーモスタットの作動に関わらず、
出つづけます。

リーク式サーモを使った配管例


このサーモスタットを利用した場合の例です。
左は最も簡単で、メインバーナーのみを使って、
サーモスタットは、設定温度に達した場合は、
リークさせて、わずかにメインバーナーに炎を残します。
簡単ですので、メーカー品ではない製品で以前、
このような使い方をした機械がありました。

中央は、サーモスタットについている種火の取り出し口を
利用して、種火を燃やします。
この場合は、種火に中間コックをとることが多いようです。
メインバーナーをリークさせてもいいですし、
消してしまっても、種火から再着火はできます。
この場合では、種火はメインバーナーへの最初の
点火用の火移りバーナーとして使って、
メインバーナーに点火したら種火は中間コックを閉めて
消してしまって、その後はメインバーナーのみで、
設定温度に到達した場合はリークさせて使うことが
多くありました。

右の例は、サーモカップル付のコックを通してから、
サーモスタットに配管をするものです。
種火は、サーモカップル付のコックから取り出して、
万一、種火が立消えすると、コック以降にはガスは
供給されません。
種火はつけたままにしておかないと、マグネットバルブが
閉じてしまうので、種火はずっとつけたままです。
設定温度に到達した場合は、メインバーナーの火は
消してしまうことが多いようです。

他にも、このサーモスタットを利用して、
温度制御をさせる方法は、あります。
機械を確認すれば、ガスの流れは簡単にわかると思います。

リーク式ベローズ


このサーモスタットの感温部から続くベローズの部分です。
このサーモスタットは、単純なON-OFFのサーモスタットと
違って、設定温度に達するまでに、段階的に弁を
絞っていきます。
そのため、ベローズは他のサーモスタットより長くなっています。
徐々に弁を絞ることを、グラディエーションアクションと
呼んでいるサーモスタットのメーカーもあります。
設定温度の約10℃手前あたりから、徐々に炎が弱くなるため、
オーバーシュートは少なくなります。
また、消火時のバーナーの音が大きくならない利点もあります。
弱点としては、設定温度到達時にメインバーナーへの
炎を残さず種火から再点火させる場合に、
種火が汚れて小さくなっている場合や、
ガスの圧力が低い場合などに、ガスの弁が大きく
開かないために、点火が遅れて少し後で爆発着火ぎみに
再点火される場合があることです。

リーク調整オリフィス


リーク調整のネジは、抜くと、このようになっています。
先が細くなっていて、締め込むほどに、
供給されるガスは少なくなります。

リーク調整時の穴


このサーモスタットは、一次側のガスは、外周に入ってきます。
メインバーナーに供給されるガスは、内側の上の穴から
出て行くことになります。
左斜め上の小さな穴が設定温度に達した後のリークさせる
ガスの通り道っです。

リーク式サーモダイヤフラム


ベローズに押されてガスを遮断するダイヤフラムです。
ベローズの動きについては、別のページで説明しています。
確認してみてください。

温度制御 ベローズ式(膨張式)

リーク式ダイヤフラム


ベローズに押されるダイヤフラムの部分です。
ガスの弁となっていますが、同時にベローズの側へ
ガスを漏らさないためのダイヤフラムとなっています。

リーク式ダイヤフラムベローズ側


同じダイヤフラムをベローズに押される側から撮りました。
ダイヤフラムのゴムが傷まないように、金属でカバーされています。

リーク式温度調整の軸


温度調整用の軸です。
この軸を回すことによって、ベローズが伸びて、
ガスの供給が止まる位置を変えています。


故障となった場合には、ほとんどの場合がサーモスタットを
交換する必要が出てきます。
そのため、内部を見る機会は少ないとは思いますが、
リーク調整や温度補正などは、知っておきたい事柄です。
また、ベローズの動作についても、
わかりやすいサーモスタットですので、
交換の機会などがあれば、故障品の内部を確認すれば、
今後の修理の参考になるのではないでしょうか。


テーマ : 業務用厨房
ジャンル : 就職・お仕事

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