循環ポンプ (すすぎポンプ・洗浄ポンプ)

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循環ポンプ (すすぎポンプ・洗浄ポンプ)

食器洗浄機に使われている循環ポンプについて。
以前は、ドアタイプの洗浄機では、
ケーシングのみが本体の槽内に
取り付けられているタイプがありました。
現在では、ほとんどが一体型のポンプを使っています。
洗浄機には、循環ポンプ(ラインポンプ)が使われます。
大きさは違いますが、製氷機の製氷時に水を循環させるポンプも、
同じようなものです。
大きさによって、三相200Vのポンプが使われたり、
単相100Vのポンプが使われたりしますが、
今回は、循環ポンプの大きな分類と、
メカニカルシールの交換について考えてみましょう。


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器具の取扱い、メンテナンス、修理に関しては自己責任で行ってください。
この記事は、一般的な例に基づいて記述していますが、
個々の機械に関するものではありません。
記事の利用でいかなる不利益があっても、管理者は一切の責任を負いません。



循環ポンプには、2つの種類があります。
ポンプは液体を運ぶためのものですから、
モータに液体が入らないように、モーター部と、
ポンプのケーシング部をシールする必要があります。

ポンプ分類の図


図の左側が、メカニカルシールタイプ
右側が、マグネットタイプです。

簡単に説明すると、メカニカルシールタイプは、
ポンプのインペラが直接、モーターの軸についているタイプで、
ケーシングに貫通するモーターの軸は、
メカニカルシールと呼ばれるシールを使って
水が漏れないようにしています。
マグネットタイプは、マグネットポンプとも呼ばれます。
モーターの軸は、ケーシングの手前の磁石を回します。
インペラーにも、磁石か鉄(磁気に引っぱられるもの)が
ついていて、磁石の力でインペラが回ります。
ケーシングは、それだけで密閉されている形になります。

メカニカルシールタイプ

メカニカルシールタイプの循環ポンプを見てみましょう。

ポンプ前から

中央前が吸込み口、上が吐出口です。

ポンプ上から

上から見たところです。
吸込み・吐出側のネジ止めしてある部分を、フランジと言います。
これは、パッキンを間に入れて、板と板で密閉する形です。
フランジに使用するパッキンはフランジパッキンです。
写真左がケーシングで右はモーター部分です。

ポンプ後ろから

後ろからポンプを見たところです。
後ろには、モーター部を冷却するためのファンがついています。

ポンプモーターの冷却ファン

カバーを外すと、ファンが見えます。
このファンは柔らかいので変形させないように注意しましょう。
樹脂製のファンを使っているタイプもあります。
食器洗浄機用として使われる場合には、
機械内にネズミなどが侵入すると、このファンに、
異物を入れることもあります。
また、インペラ以外の異音は、
このファンが原因のこともあります。
ポンプを回して、長めのドライバーなどを、ポンプに当てて、
反対側を耳に当てると、音がしている位置を、
特定しやすくなります。
このファンがモーター部を冷やしているので、
吸込み側が汚れている場合は、掃除しましょう。

メカニカルシールの交換

ケーシングの軸から水漏れしている場合は、
メカニカルシールが不良となっています。
メカニカルシールは、ポンプのメーカーの説明書では、
ほとんどが、1年ごとの要点検部品となっています。
また、3年ごとぐらいに交換部品として、
指定されていることが多くなっています。
交換時には、メカニカルシールと、ケーシングのOリングを、
準備しておきましょう。
ポンプを立てて準備

ケーシングを開くために、ポンプを立てました。
この時に、後ろの冷却ファンなどに重量がかからないように、
注意して作業をしましょう。

ケーシング分解中

カバーを止めてあるネジをはずします。
対角10mmのナットでした。
最初は少し固いのですが、緩めるには、
ボックスドライバーがあれば作業が早く進みます。

ケーシング裏がわから

ネジをすべて はずすと、ケーシングの前が外れます。
裏から見ると、こんなふうになっています。

ケーシング前はずした状態

ケーシングの奥側です。
中央に見えているのが、インペラです。
ここが回転して、中央部分から吸込んだ水や湯を、
吐出側に送り出します。

インペラのアップ

インペラです。
メカニカルシールは、この下にあります。
次は、インペラをはずします。

インペラのネジの取り外し

中央のナットは、1500wまでのポンプでしたら、
対角13mmのナットが使われていることが多いようです。
インペラが回らないようにして、ナットを外すのですが、
ロックナットが使われていることも多く、
インペラ自体も柔らかい材質であることが多いため、
インパクトなどで回すほうが確実でしょう。
逆ネジの場合もありえますので、確認してから
回してください。
インパクトを使えば、簡単に外れます。

インペラとネジ

外したインペラとバネワッシャ、ロックナットです。
組むまで、外した順に置いておけば、
悩まなくてすみます。

メカニカルシール古いの

インペラを外すと、メカニカルシールが出現します。
メカニカルシールも順に外していきます。

メカニカルシール上部すり合わせ部

軸についていた、メカニカルシールの上部を外しました。
赤い線を引いたところが、擦り合わさって回転します。
バネで押されて密着させられますが、
上部(左に置いてある部分)は、軸と一緒に回ります。
軸がきちんとシールされて、すり合わせの部分が、
完全に密着して回転すれば、水は漏れなくなります。

メカニカルシール下部取外し中

メカニカルシールの下のすり合わせ部分も外します。
黒い部分は、ケーシングとのパッキンになっているため、
少し外れにくい場合もあります。
高温の湯に使用していたものでは、
パッキンの部分が朽ちたようになっている場合もあります。

メカニカルシール下部擦りあわせ部

下の擦り合わせの部分も外しました。
これは比較的きれいに外れたほうです。

古いメカニカルシールの部品

古いメカニカルシールを、外した順に並べています。
この、メカニカルシールは、軸についているゴムの部分が
劣化して、シールができていなかったようです。

新しいメカニカルシール開封

新しいメカニカルシールです。
順番に並べられているので、間違えないように、
組み立てていきましょう。

まず、下部の擦り合わせの部分を外した、
ケーシングの部分を、きれいに掃除します。
パッキンで、いっぱいに入るようになっているので、
古いパッキンの一部が残っていたりすると、
下部の擦り合わせ部が、きちんと入りません。
下部の擦り合わせ部が、定位置に入ったら、
上部の軸のシール部分を、順に組んでいきます。

メカニカルシール軸部シール

軸のシール部分です。
軸に錆が浮いている場合などには、入りにくい場合があります。
軸を、2000番ぐらいの耐水ペーパーなどで軽く磨いたあとで、
水をつけてやると、入りやすくなります。
オイルシールのような感じで軸に入れるため、
固い場合に無理をすると、破ってしまいますので、
注意して組み立ててください。

メカニカルシール新組み込み中

軸のシールの部分が定位置に入ってしまえば、
後は順に組むだけです。

メカニカルシール組込終了

メカニカルシール組込み終了です。

インペラ取付

インペラを取付けて、元のとおりに、ナットを締付けます。
ナットの位置は、分解前に確認しておけば、
完成時の参考になります。
今でしたら、携帯のカメラで、写真でも撮っておけば、
簡単ではないでしょうか。

ケーシングのOリングが劣化しているようでしたら、
Oリングを新しいものにして、ケーシングを組みます。




メカニカルシールの交換についてでした。
軸の汚れがひどい場合には、ケーシングの下がわが、
外れるようになっている場合は、はずして掃除したほうが
いい場合もあります。
また、メカニカルシールは、ポンプの機種ごとに、
少しづつ違っていますので注意してください。
稀に、メカニカルシールのバネに、インペラに引っ掛けるための、
曲げが入っている場合があります。

引っ掛けのバネつき


このタイプのメカニカルシールの場合は、
インペラを組む時に、この引っ掛け部をインペラ側の、
穴に入れることが必要です。
また、このようなタイプの場合は、
回転方向がある場合があります。
右回り用、左回り用と、それぞれ別々のメカニカルシールと
なっている場合があるので、注意して交換しましょう。


テーマ : 業務用厨房
ジャンル : 就職・お仕事

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